
先日、城山三郎の『男子の本懐』という作品を読みました。
昭和初期の日本総理大臣浜口雄幸と、蔵相井上準之助を中心に描いた政治小説です。
細かい国際情勢、政治状況など今とはもちろん違いますが、
それを差し引いてみても、
今の国内の情勢と気味が悪いほどにています。
『緊急を要する行政改革』『史上最悪な失業率』『円高による輸出業の急激な業績悪化』などすごく“今”な内容にいっきに読み終わってしまいます。
よその国の新しいリーダーに心踊らされてしまうのは、
昭和初期に、これだけ自分の志が国家の為になるんだと信じて戦った政治家がいたということを、
日本人としての遺伝子が記憶しているからなのかなと思ってしまいました。
憧れと同時に欲しているからなんだと、読み終わった後、感じました。
けど、防衛予算(軍事費)縮小は議題には挙がらないですね。今は。それほど。
『命がけ』の意味合いが、今と昔では違います。大きく。